今日の獨楽庵|2025年9月13日

今日は月釜でした。獨楽庵月釜も徐々に浸透して、お客様が増えています。

最近茶道に入門なさった方、長年稽古を続けている方、全く茶道に関わりのなかった方、どなたでも参加して頂けますし、楽しんで頂けると思います。今日の最終組はご家族でした。このような楽しみ方もアリだと思います。

来月以降の開催日は以下の通りです
10月13日(月・スポーツの日)
11月9日(日)
12月13日(土)

各日、①11:00、②12:30、③14:00 の3席を開きます。

本格的な茶室にて、季節のお菓子に続いて薄茶を一服差し上げます。
参加費 1,000円

詳細とお申し込みは、www.dokurakuan.com/monthly へ。

今日の獨楽庵|2025年9月11日

今日は「友の会」正会員様と、お連れ様。3名のお客様がご来庵下さりました。お稽古仲間とのことで、終始和やかに。お稽古仲間だからでしょうか、作法や点前について話が弾みました。

宗徧流では、懐石の酒盃は杯台に重ね、一番上の杯に露をはります。この作法は、宗徧流だけかと思っていたところ、他になさる流儀があることを会員の方からお聞きしました。それはさておき、なぜ露をはるのか。正確な理由はわかりません。

向付けが登場する以前の懐石では、四つ椀といわれ折敷に四つの椀が乗せられていました。手前の椀は、飯と汁。これは今と同じです。向こうの2つの椀にはなますなどの”菜”が盛られていました。そして、全ての椀には蓋がされています。運び出される椀にすべて蓋がされているのは、おそらくチリを嫌ったのではないかと察します。

とすれば、杯に蓋がないのは・・・ と、いうことで蓋の代わりに露をはったのではないかと推察する次第です。この露は杯を引く時に、下の杯に落とします。こうして、一番下の杯まで露が行き渡ることになります。これには、杯を清めるという意味もありそうです。水にさらされたものを清浄と感じる感覚が日本人にはあります。庭に水を打つのも、懐石の箸が濡れているのも同じ感覚です。

後座は照明を消して、自然光のなかでお客様をお迎えすることにしています。こうすることにより、道具がより美しく見えることと、なにより気持ちが落ち着きます。初座は御酒も入り和やかな空気ですが、中立から暗闇への席入で一旦気持ちを引き締めることができます。こうした薄暗闇、蝋燭の灯り、静寂のなかで濃茶を差し上げることを続けております。

天気予報

Whether News社の中期予報によれば、八王子で最高気温が30度を超えるのは来週まで。その後は、雨まじりもあり20度台で推移するようです。同時に、最低気温も20度を下回る予測。

このような陽気になれば、獨楽庵茶会の後座を小間席でできるようになると思います。特に三畳台目の「船越」は、北側の日影に設けられていることに加え、明かり取りの戸も限られているので、このような陽気の時には涼しく感じられるかもしれません。

順調に気温が下がり、10月の風炉の名残の頃には小間でお茶を楽しみたいものです。