第四回倶楽茶会 無事終了しました

3月の末から4月第一週にかけて、第四回倶楽茶会として茶飯釜の茶事を催しました。獨楽庵における常の茶事と同じく、一亭で臨みましたがお客様が多い日には間延びしてご迷惑をおかけしたことと思います。

お陰様で、お客様の口に炊き立てのご飯が入らないという日はなく、これをもって「無事」に終了とさせて頂きたく存じます。懐石の献立にも反省点はありました。来年は、よりスムーズに、より楽しく和やかに、春の日の茶飯釜を楽しみたいと思います。

これから5月にかけて、獨楽庵では釣り釜を楽しもうと思います。鎖につられた釜が揺れる風情が春らしいとの声も聞こえてまいります。

6月には炉を閉じて風炉に移る予定ですが、試みとして獨楽庵(太柱席)は炉の釣り釜のままにしてみようと考えております。小間席には空調がないので夏日の日中はいずれにしても使うことができません。日中の暑さを嫌って、古の茶人は朝会をいたしました。いつか、獨楽庵でも早朝からお客様をお迎えしてみたいものです。

今日の獨楽庵|2026年4月10日

4月は気候からしても、炉の名残の季節です。冬の間、炉中の炭の灯りや釜から立ち上る湯気で、我々の気持ちを和らげてくれた囲炉裏とも、しばしお別れの季節やってきます。

獨楽庵では、炉の名残を楽しむために「茶飯釜」の茶事を催しました。3月の後半から2、3週間をかけて、合計12回の茶飯釜茶事を催しました。茶飯釜を通じて分かったことは、初座と後座の位置付けです。

初座の懐石(今回は茶飯釜でしたが)では、酒が入ることもあり、和やかな対話が繰り広げられます。文字通り、言葉を介した対話です。それに対して、後座では「無言」の対話がなされます。私は、基本的に無言の対話にはナガティブなのですが、初座があっての後座での無言のコミュニケーションは”あり”だと思いました。

今日の獨楽庵|2026年4月4日

3月26日から『炉の名残の茶飯釜』と称して、第4回 倶楽茶会を開催してきました。倶楽茶会とは、会員(と、会員のお連れさま)限定の「獨楽庵茶会」に対して、「倶楽茶会」はどなたでも気楽に参加できる大寄せ形式の茶会です。

今回は、茶飯釜の茶事の趣向で行いました。茶飯釜とは、一つの釜でご飯を炊き、湯を沸かして茶を喫するという茶事です。歴史的に、いつ頃成立したかは未だ勉強不足でわからないのですが、「不時の茶事」の一形態として発展したものとは考えています。「不時」の茶事とは、約束なしに、つまり“ノーアポ“でお客様がお見えになった際の茶事です。ノーアポですから、いつものような懐石を用意することは到底できません。ですから、とっさの判断で勝手にある材料をあしらって急拵えの懐石(あるいは「おしのぎ」)を用意し、茶の湯を始めるのですが、せめてご飯だけはお客様の面前て炊いて、それをご馳走にしようという趣向です。

倶楽茶会では、予約を必須としましたので、「不時」ではありません。懐石も準備する余裕がありました。ですから、茶飯釜本来の醍醐味である、亭主の機転が試される場ではありませんでした。

果たして、お客様に茶飯釜の醍醐味を伝えることはできたのでしょうか。

亭主の機転ではなく、アタフタぶりは十分伝わったとは思いますが(汗)